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県連役員挨拶
理事 三浦 貴司 (弘前大学生協・専務理事)
理事 三浦 貴司 (弘前大学生協・専務理事)
理事 三浦 貴司
(弘前大学生協・専務理事)

  今年も、新入生の入学の時期がやってきました。

  不安と期待でいっぱいの新入生に接するたび、「彼らのために、生協として精一杯応援してあげよう」と気持ちを奮い立たせる時期でもあります。

  それにしても、まだ幼さの残る新入生が、4年後たくましく成長し、「4年間お世話になりました」とあいさつにくるあの瞬間がたまらない。大学生協職員冥利とは、たぶんここにあるのでしょう。

  新入生を応援する生協の事業は年々進化してきており、現在では単に新生活を迎えるための住まい紹介や新生活用品の供給にとどまらず、4年後の卒業・就職を見据えた大学生活提案までに及びます。大学生活の目標作りである「ビジョンナビゲーションセミナー」や、パソコンを活用した「大学生活応援塾」など、学生の学びと成長を支援する多岐にわたった事業に、広がりを持たせつつあります。

  その中でも今年の目玉は、なんといっても「ミールカード」。食生活が乱れがちな学生に、しっかりと朝昼晩3食をバランス良くとってもらおうと開発したシステムです。食堂年間利用定期券とも言えるこのカードは、年間280日営業の食堂を、毎日1000円まで利用することができます。しかも値段は14万円とリーズナブル。授業日数が150日ありますから、最低15万円は利用できることになります。

  学生の食生活には驚かされます。朝食抜きは当たり前、食べた食事も水とベビースターラーメンだけという例も少なくありません。誤ったダイエット知識も加わって、「栄養バランス」の意識は希薄と言えるでしょう。親からの仕送りが年々減少し、食費にお金をかけられないという経済的背景もあります。

  「ミールカード」は、そのような乱れた食生活とならないよう、1年生のうちに3食をバランス良く食べる習慣を身につけ、健康的な食生活とは何かを考えてもらう最適なツールになると考えています。

  このカードには、毎日の食事の内容が毎月親元にレポートで送られるという、もうひとつの仕掛けがあります。親にとっては我が子の食事内容が手に取るようにわかるため、安心です。朝しっかり起きて大学に行っているかも分かるわけですから、帰省時の対話の材料ともなります。学生にとっては、大きなお世話かもしれませんが・・・。

  そんなこともあって、アパートに暮らす新入生の半数がこの「ミールカード」を申し込んでおり、スタートは上々というところです。

こんな昼食の学生が結構いるんです
こんな昼食の学生が結構いるんです
 
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