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県連役員挨拶
青森県生協連監事 村川 勇 (青森保健生活協同組合理事)
障害者自立支援法と小規模作業所
青森県生協連監事 村川 勇 (青森保健生活協同組合理事)

青森県生協連監事 村川 勇
(青森保健生活協同組合理事)

  3年ほど前から、私の息子の病気の関係で、生協さくら病院精神障害家族会の一員として関わってきました。

  今、障害者といわれる人は656万人にのぼり(国民の5%)身体障害者351万人、知的障害者46万人、精神障害者258万人と報告されています。

  昨年、障害者自立支援施行を契機に「お金が払えない」等を理由に施設退所者が全国で相次いでいます。

  この9月26日の県生協大会で講演してくれた二宮厚美先生は「憲法とくらし」と題して、憲法9条、25条をくらしの中に生かそう。「人間裁判」といわれる朝日茂さんの生きる権利について「それじゃ生きていけない」何をもって最低限度の生活というんですか?学者の方は、食費はこれだけ、洋服費はこれだけ、ティッシュペーパーは2枚が最低限度の生活と試算したそうです。

  これが、今の政治のやり方で強い者は好き放題、弱い者には徹底していじめる、今の政治の実態だと報告してくれました。

  この障害者自立支援法のもとで、私等が作っている小規模作業所は「退院して行く処がない」「仕事したくても就労できない」そんな通所者が社会の一因として、生きていくために訓練もし軽度の作業をする事で1歩でも足を踏み出すきっかけにと始まりました。作業工賃も月3,000円〜5,000円程度です。創作的作業、農園作業、メール配達作業などしていますが、元気に通所してくれています。

  作業する事をサービスとして、1割を通所者に負担させるというものです。仕事をすればお金はもらえるのに、1ヶ月の工賃よりも負担が増えると誰も通所しなくなるのは当たり前です。

  障害者を守り育てるのが国の施策であり、社会のあり方ですが国のやる事は障害者を痛めつけるばかりです。

  二宮厚美先生は、憲法では最低限度の生活を営む権利があるといわれました。障害者を痛めつけるこの悪法をなんとしてもやめさせる事が必要なのではないでしょうか?

  小規模作業所も今では、国と県、市から補助金を受けて運営してきましたが、今度は2006年度で補助金はカットされました。

  「作業所を作りなさい」補助金出しますからと言っておいて、全国で6,000の作業所が生まれ、多くの家族会、ボランティアの方々の力で、広がってきた運動のハシゴが取りはずされたようなものです。

 これからも多くの障害を抱えながら、がんばっている人、その家族、そして理解者の方々と「憲法をくらし」に生かすよう、がんばらねばと思っています。

 
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