青森県生協連医療部会「教育月間大学習会」報告
〜青森・津軽・八戸保健生協から約200名が参加〜
青森県生協連(青森市)の医療部会(県内の3医療生協で構成)が、2010年7月23日、「医療部会教育月間大学習会」を開催しました。会場の「中世の館」ホール(弘前市浪岡町)に、県内の青森保健生協、津軽保健生協、八戸保健生協の3生協から、約200名の組合員・役職員がマイクロバスに分乗して参加しました(7割が役職員)。当日は、津軽保健生協の佐藤まさ専務理事の挨拶の後、日生協連医療部会(東京都新宿区)の藤谷惠三事務局長が、「医療福祉生協連の誕生と医療福祉生協の役割※」と題する講演をしました。
※医療福祉生協連(正式名称:日本医療福祉生活協同組合連合会)は7月6日、東京都内で創立総会を開催しました。全国の115の医療生協と日本生協連が加入の予定。
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▲主催者挨拶:佐藤津軽保健専務理事 |
▲講師:藤谷日生協医療部会事務局長 |
<学習講演の要旨>
◇演題:「医療福祉生協連の誕生と医療福祉生協の役割」
講師:藤谷惠三事務局長(新連合会専務理事の予定)
(1) 社会が変わっている。医療生協の全国組織も連合会づくりで変わりつつある。皆さんの生協の役職員も組合員も、それに対応して変わりましょう。
(2) 医療生協の取り組む「いのちの大運動」は、生協の職員であるという自覚をもつこと、生協の良さを実感する活動に取り組み、「組合員ふやし」を積極的におこないましょう。
(3) 私たちの地域での期待も求められる役割も広がります。(「設立趣意書」より抜粋)
- わたしたちは、「自治・参加・協同」の理念にもとづき、事業の質を高めて安全な医療福祉をすすめるとともに、全国的な連帯で医療福祉の担い手の確保と育成に努め、地域医療福祉の向上に貢献します。また、組合員が主体的に参加・協同する医療福祉を広め、くらしを向上させます。(中略)
- わたしたちは、人権の尊重と社会保障の充実をめざして行動します。いのちと健康を脅かす戦争に反対して行動します。そして健康で平和な日本社会の実現をめざします。世界の保健協同組合との連携を強め、貧困の撲滅や保健衛生の向上、地球環境の改善に貢献します。
●「事業の進め方や日本生協連との組織的な関係への不安と期待が・・・」
講演の後の質疑応答で参加者から、「何故今連合会をつくるのか」、「従来までの事業の進め方や日本生協連との組織的な関係への不安と期待がある」など質問がありました。藤谷事務局長は「新連合会設立は、医療・介護の崩壊を食い止めるため、地域を守るまちづくりのため、医療福祉生協の事業を前進させるためです。そして、全国組織だけが変わるのではありません。みなさん自身の社会的立場や世間からの見られ方も変わるのです。皆さんの仕事の仕方も変えましょう」と連合会設立の必要性を訴えました。
<参加者の感想より一部抜粋>
- 「医療生協(と連合会)の役割がよく分かった。地域と組合員さんとが力合わせ、社会を変えることが出来るのは医療生協だけ。老老、認忍介護、医療費など現在の問題を地域で支え、解決できるよう日々の仕事の中で少しでも力となれるよう頑張りたいと思う。」
- 「私たちが行なっている活動や働きかけが、どのように結びついているのかが理解できました。職員になったばかりの私でも、理解しやすく活動の意味を知ることで、次の活動への活力にもつながると思います。“人と人のつながり”を大切にしていきたいですね。貴重なお話ありがとうございました。」
☆津軽保健生協作成の「学習会報告」はこちら(PDF 213 KB)
(写真と感想の提供:津軽保健生協)
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