青森県生協連は「2010年度協同組合講座」を開催しました
〜県内7生協などから約80名が参加し「賀川イズム」を学ぶ〜
青森県生協連(青森市)の主催「2010年度協同組合講座(第1回)」は、2010年9月11日、青森県水産ビルにおいて、県内の7生協などの役職員78名の参加のもとに開催しました。
今回の講座は、「今、賀川から学ぶこと」をテーマに生協の先達・賀川豊彦の思想や実践を学習し、今後の生協運動に活かすことが狙いです。当日は、日本生協連(東京都渋谷区)制作のDVD「愛と協同」の上映、賀川研究家の加山久夫 川豊彦記念松沢資料館館長による講演、分散会討論で行いました。参加者たちは、賀川豊彦の人生を学び、彼の思想を再確認し、今後の生協運動に活かしていこうとの思いを強くしました。
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▲受講の様子 |
▲講師:加山館長 |
<「2010年度協同組合講座」の開催概要>
- ◇主催:
- 青森県生協連
- ◇参加者:
- 78名 7生協、3連合会ほか(含む事務局・講師)
◇当日運営(プログラム) 司会:西田俊三県生協連事務局長
- ■開会のご挨拶:
- 青森県生協連 井筒智義会長
- ■講師紹介等:
- 日本生協連渉外広報本部 市川智弘スタッフ
- ■DVD上映:
- 「愛と協同」(制作:日本生協連)
- ■講演:
- 「賀川豊彦と協同組合」〜協同組合の原点と今日の役割を考える〜
講師:賀川豊彦記念松沢資料館 加山久夫館長(明治学院大学名誉教授)
- 【要旨】:
- 賀川豊彦の救貧活動から防貧、防貧から協同組合運動に至るまでの活動の紹介の後、最後に、「今、賀川から学ぶこと」を示唆されました。(※以下は加山先生の講演テキストより抜粋)
- 協同組合の理念(こころ)と実践(わざ)を切り離さない。
- 賀川の総合性−人間の暮らしと社会の仕組みを全体的に考える(樹を見るだけでなく、森を見る)。
- 公益を担う国や自治体(公益経済)、私益資本主義(市場経済)、そして「第三の道」としての社会経済があり、これが将来ますます重要になる。
- 問題は、当の協同組合のリーダー、スタッフ、組合員自身がどの程度、壮大な理念運動である協同組合について理解し、自覚的であるか、が問われる。
●協同組合が変われば社会は変わる。そのため、変えるべきものを変え、変えてならないものを変えない勇気、そして両者を識別する知恵が求められる。
- ■分散会:
- 7グループに分かれて討論。感想文を提出した後に終了
■参加者の感想文の抜粋(47名が感想文を提出)
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協同組合の理念と実践を切り離さない事が大事であることを再確認した。
- 協同組合は根本的には「運動」であり、「救貧」から「防貧」のための「運動」を前進させなければと強く思った。
- 生協運動と市民運動の提携が重要。市民全体を巻き込んだ運動こそが今の社会には必要だ。
- 今、生協は原点を見失いつつある中で、改めて協同の大切さを学んだ。社会への働き掛けや組合員組織の大切さや理念の具体化を進めていきたい。
☆「2010年度協同組合講座」の詳細報告はこちら(PDF 157 KB)
<問い合わせ先>
青森県生協連 事務局 電話:017−766−1521
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