青森県生協連主催「2011年灯油学習会」開催報告
〜テーマ:「最近の石油事情」と「今冬の灯油の見通し」〜
青森県生協連(青森市柳川、井筒智義会長)主催「2011年灯油学習会」が、9月29日、青森県観光物産館(アスパム5F白鳥)において、県内の生協の組合員・役職員50名の参加をえて開催されました。(13時30分〜15時10分)
学習会は、小野寺静子常務理事の開会のあいさつの後、石油連盟総務部の橋爪吉博広報グループ長に「最近の石油事情について」と題して講義いただきました。質疑応答の後、県生協連事務局から、直近の北海道・東北地方の生協の灯油価格状況や生協組合員の過去3ヶ年の灯油代の推移を紹介しながら、今冬は1リットル単価が90円以上の可能性がること、後日県へ要請行動を行う予定であることなどを報告。最後に小野寺常務がまとめを行いました。
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▲講師:橋爪吉博広報グループ長 |
▲会場の様子 |
<2011年灯油学習会の要旨>
- ◇参加者:
- コープあおもり(24)青森県民生協(5)青森県庁消費生協(10)津軽保健生協(2)青森保健生協(6)県生協連(2)講師(1)RAB青森放送(2) 合計:50名
- ◇学習講演:
- 「最近の石油事情について」(要旨)
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- 石油連盟総務部 橋爪吉博広報グループ長
1.国際原油市場の動向
- 価格変動の主な3つの要因⇒需給動向、地政学リスク、投機・投資資金の移動
- 国際石油需要見通⇒減少傾向(OECD諸国↓、非OECD諸国↑)。
- シェールガス・オイルが注目されてきている。
2.国内石油製品市場の動向
- 石油製品の販売量は1999年度をピークに減少傾向。ガソリンスタンドの減少
3.東日本大震災への対応
- 6製油所(140万BD、全体の3割)稼動停止(仙台・鹿島・千葉は深刻な被害)
多数の給油所(SS)が地震・津波で稼動不能、タンクローリー約150台が被災
- 震災10日後には首都圏で概ね出荷再開、太平洋側拠点も一部再開
4.今後のエネルギー政策と石油
- 再生可能エネルギーの拡大。(原子力の動向次第で)石油にエネルギー比率は減少。
- 震災の経験を踏まえた「石油の重要性」が際立つ
⇒運搬・貯蔵が容易でエネルギー密度が高い。暖房・給湯・輸送部門は国民生活に直結し、分散型エネルギーとして緊急時対応力に優れ、エネルギーの「ラストリゾート」最後の砦ともいえる。
<問い合わせ先>
青森県生協連 事務局 電話:017−766−1521
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