新年のご挨拶
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日本生活協同組合連合会
会長 浅田 克巳
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新年あけましておめでとうございます。
青森県生協連の会員の皆様が地域の消費者・組合員のくらしを支えるため日々努力をされておられることに、敬意を表する次第でございます。
東日本大震災それに伴う東京電力福島第一原子力発電所の事故から今年で3年目を迎えようとしております。この間、全国の協同組合が様々な形で復興支援活動を行ってまいりました。この活動に携わってこられた皆様に改めまして感謝を申し上げます。今後も協同組合は人々のそうした気持ちを受け止める場として機能していきたいと考えております。いまだに被災地の生活環境は厳しい状況が続いています。引き続き復興支援を継続していきますが、とりわけ原発事故を伴った福島県については重点的に支援強化を行ってまいります。今後ともご支援をお願い申し上げます。
2012年は国連の定めた国際協同組合年(IYC)でした。全国各地で様々な取り組みで協同組合の存在価値を大いに高めました。この活動に取り組まれたすべての方々に感謝申し上げます。その中で特に印象的だったのは、ICA-AP(国際協同組合同盟 アジア太平洋)地域総会が日本ではじめて神戸で開催されたことでした。国際協同組合年の取り組みで培ってきた協同組合間の連携は今後とも更に継続・強化していかなければなりません。各地域での協同組合間協同やネットワークづくりをさらに推し進め、地域社会づくりや協同組合支援・制度整備に向けた取り組みを進めます。ご協力をお願い申し上げます。
現在、日本生協連は「第12次全国生協中期計画(2013年〜2015年)」の論議を全国の生協にお願いしております。この中期計画は日本生協連の第61回通常総会で決定した「日本の生協の2020年ビジョン」でめざした生協のありたい姿を具体化するものです。この中期計画では3つの視点を重視して取り組みます。第1は「総合力の発揮」でくらしと生協の結びつきを深め、生涯利用できる生協への取り組みをすすめます。第2は「つながりのさらなる強化」で消費と生産のつながりやくらしと地域のつながりを深め、安心できる社会への取り組みを進めます。第3は「持続可能な経営体質づくり」で社会構造の激変に備えた連帯の強化の取り組みを進めることを考えております。活発な論議をいただきますようにお願い申し上げます。
この1年が皆様にとってよりよい年となることを祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。
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